生老病死は、
全ての人が悩む苦悩であり、
仏教の教える「四苦」であります。
古来、この苦悩に悩まされながら生き抜くことが
いかに困難であったか。
生老病死は避けることのできない宇宙の大原則であります。
医学と宗教は、協力しながら発展していくでありましょう。
医学も宗教も、新しい時代を迎えつつあるといえるのです。
井村裕夫 巻頭のことば「宗教と医学」より抜粋
お坊さんという立場は、自らがほとけへの道を歩むことの覚悟を決めた存在であるとの認識の上にあります。本書は、わたしの言葉で著しました。わたしは浄土真宗のお坊さんです。わたしの言葉は、私服であろうと、衣姿であろうと、いつであろうと、どこであろうとも、お坊さんとしての言葉です。仏教、お経、お寺、お坊さんについても、これまでの見方を少し変えてみるだけで、展望の開けない現状の閉塞感や距離感などから脱け出す道があるのではないでしょうか。
今小路 覚真