シジュウカラガン物語 しあわせを運ぶ渡り鳥、日本の空にふたたび!
- 呉地正行+須川 恒(日本雁を保護する会)編
- 発行 京都通信社
- 装丁 納富 進
- カバーイラスト 幕田晶子/戸島直子
- A5判 304ページ
- 定価 2,970円(税込)
祝トリプル受賞
「ラムサール条約の湿地保全賞」
「山階芳麿賞」「環境大臣賞」
『シジュウカラガン物語』を紡ぎだした「日本雁を保護する会」と会長の呉地正行さんが、「ラムサール条約の湿地保全賞」、「山階芳麿賞」、「環境大臣賞」をトリプル受賞しました!
本書には、今回の受賞のきっかけとなる活動の軌跡が詳細に記載されています。
ぜひ、ご一読ください。
コロナ禍で考える いのちの四季 生病老死
新型コロナ・ウイルス感染症は、なかなか手強い相手である。
私のような高齢者は、感染すれば生命の危険は大きいであろう。
漠然としたものではあるが、死について考えさせられる状況になった。
この機会に人の「生病老死」について、
一人の医師として考えてきたことを、
断片的にではあるが書き残しておこうと考えた
ブラックホールの阿弥陀さま どこにも見えないけれど、どこにでもいらっしゃるんだよ
仏教への近づきを妨げる要素の一つに漢字だけが並んでいるお経があります。
阿弥陀さまはどこにいて、どうされているのか、それすらわからないという疑問もあります。
数字のゼロや天空のブラックホールを例に、ほとけさまの姿に迫ってみました。
いのち、恋、政治などに、現代のお坊さんはどう関わろうとしているのか、思いつくまま、そんなことも述べてみました。
野生動物 追いかけて、見つめて知りたい キミのこと
動物たちのまわりにはハテナがいっぱい!
この本を手にとったあなたは、きっと動物が好きで興味があるのでしょう。けれども野生動物は、あなたの身近にいますか?
どうしたら彼らの生活をもっと知ることができるのでしょうか。
京都大学野生動物研究センターは、大学の野生動物の研究機関としては日本で初めて、2008年に創立されました。センターができて10年。そのあいだに、野生動物のことをもっと知りたいと強く願う人たちが、野生動物を、追いかけて、見つめて、探ってきました。この本には、それぞれの研究者が垣間見た動物たちの姿が書かれています。
(「はじめに」から抜粋)
土と光の讃歌 耕す汗こそ美しい
我々は、今、京都大原野の荒廃田に斧をいれ、力を合わせ、素手でこの荒れ地を、再び美しい農地にしようと決意した。
土の塾は、人と土(自然)とを密着させ、そこに生まれる事象=自然を世に問いかけるべく出発した。そして今、コロナの時代。土の塾の世界は全く別世界、平穏である。共生の農時間。伸びやかな生命の世界が繰り広げられる。一人勝ち組の暴力は、たえず自然をくすぐりつづける。自然は時々くしゃみせざるを得ず、地球環境は若干不穏である。今、選ばれるべき選択肢は何か。
主流文明の世界史 魅力と魔力が歴史をつくる
古代シュメールから現代アメリカに至る主流文明を考察し、未来の主流文明の在り方を提唱する。
人類が築き上げた輝くばかりの文化と文明を代表する主流文明。それを「主流」たらしめたのは、覇権国家の魅力と魔力によるものだった。静止画的に語られてきた従来の世界史を、国際語と国際通貨をキーワードにして探索すると、そこに連続的な世界史を発見する。
まねまねヨーガ(増ページ改訂版) 子どもとおとなのキレイな姿勢をつくる絵本
子どもがなかなか寝つかない??
そんなとき、どうされていますか?
一日のエネルギーがからだのなかに残っていたり、うれしいことや楽しいことなどで気持ちが興奮していたり、かたよった姿勢を続けたためにからだが歪んでいたりすると、子どもはなかなか寝つけません。こんなとき、「まねまねヨーガ」がおすすめです。絵本をめくりながら「まねまねだあれ」と言葉をかけ、子どもと一緒にペンギンやオットセイ、三日月や赤ちゃんに変身。ヨーガのポーズで姿勢を調えると、しぜんと呼吸が深くなり、頭もからだもリラックスして、安心して眠りに入ることができるのです。
前半はポーズのイメージを絵本で紹介。後半はそれぞれのポーズのとり方と効果を解説。子どもと一緒に話題のヨーガを気軽に楽しく体験できる1冊です。
京都大学医学部 内科学第二講座 百十五年の歴史と伝統
はじめに(抜粋)
京都大学医学部内科学第二講座は、1901年(明治34年)、中西亀太郎初代教授の就任とともに始まり、1995年大学院重点化によって臨床病態医科学講座(主任中尾一和教授)と改称された。さらに2002年以降、内科学講座の再編とともに、それぞれ専門内科に別れ、かなり多くの人が内分泌代謝学講座、現在は糖尿病・内分泌・栄養内科学(主任
稲垣暢也教授)講座に所属することとなった。従って内科学第二講座は、ほぼ20世紀とともに歩んで、発展的に解消した教室であると言ってよいであろう。(中略)分科と総合、それは内科学が抱え続けねばならない宿命的な課題であって、簡単な解がないことは明らかである。しかしまた、常に問い続けねばならない重要な問題でもある。京都大学医学部内科学第二講座の歴史を通して、この医学の不変の課題について少しでも理解していただければ幸いである。
井村 裕夫 (昭和29年卒 京都大学名誉教授/京都大学 元総長/日本学士院長)
霊長類図鑑 サルを知ることはヒトを知ること
霊長類学へのいざない
ヒトも含めたサルのなかま、霊長類。霊長類は、哺乳類の一グループとして多くの特徴を共有しつつ、驚くほどの多様化を遂げてきました。共通点をもちながら多様であり、多様な種のひとつとしてヒトがいます。つまり、霊長類を理解することは私たち自身を知ることにもつながるのです。本書では、約450種の現生霊長類のうち180種以上を紹介し、進化、生態、ヒトとの関わりなど、さまざまな視点で解説をくわえました。日本モンキーセンターのスタッフが総力を挙げてお届けする「霊長類の世界」への入門書です。編集スタッフが国内外での調査中にとらえた決定的瞬間、貴重な資料写真、とっておきの秘蔵写真も満載です。その一枚一枚に、「サルの世界」の謎を解く手がかりが潜んでいます。ゆっくり、じっくり、味わってください。
(公益財団法人日本モンキーセンター
学術部 キュレーター 高野 智)
医の心 私の人生航路と果てしなき海図
私は、常に「いのち」の重さを感じてきた
ように思う。
そこに美しさ、いとおしさ、たくましさを感じる。そして、私が心がけてきたこと、それは将来を見つめて、もっともも適切と考える方向を示すことであった。
晩恋
映子と爺のラブメール
「京都新聞」に紹介記事が掲載された話題の一冊。書店にない場合はこちらよりご注文いただけます!
京都で生まれた初恋が、
半世紀をへて晩恋へと飛び火した
美人アナウンサーと元大学教授のラブストーリー
2014年11月21日。10年ほど前に私が書いた本を出版してくれた出版社から、一通の便りが届いた。「何かの広告だろう」と思って開けてみると、なんと50年前に私を振った彼女からの手紙である。大きな悦び、嬉しさ、そして、「よかった、彼女は元気に生きていた」という思いが爆発した。
(プロローグより抜粋)
WAKUWAKUときめきサイエンスシリーズ6
バイオロギング2 動物たちの知られざる世界を探る
テクノロジーが切り拓く
動物生態学のフロンティア
まだまだつづく新発見。知れば知るほど深まる不思議。
動物研究はもう、バイオロギングなしでは語れない
深海魚とはいえなかったキアンコウ /
マグロの学校はパヤオの下
世界一大きなフグは世界一長い動物を食べる
子育てにみるハシブトウミガラスの献身的な愛 /
アホウドリの省エネ飛行法
「ペンギンビデオ」が明らかにした真実 / 気のあう相手を同伴するスナメリ
ジュゴンの上手な逃がし方 /
オットセイは記憶力で採餌行動を決める など
WAKUWAKUときめきサイエンスシリーズ4
海は百面相
地球は、広くて
深い海があるから地球である
海のある惑星・地球はどれだけ特殊な存在なのか。この惑星の生命、気象・気候、大地の地質構成など変動する体質を、海の存在がどのように決定づけてきたのか。
第1部・海のおいたち
第2部・海のすがた
第3部・生命のゆりかご
第4部・海と人の営み
シリーズ 人と風と景と
吉村元男の「景」と「いのちの詩」
奇跡と歓喜の庭園づくり
わたしは、中くらいの自然が好きだ
中くらいの自然
白鳥庭園
大阪府立国際会議場 葦原の庭
新梅田シティ 中自然の森
万博記念公園 自然文化園
設計資料・データ
シリーズ 人と風と景と
「百人百景」京都市岡崎
古都のまち環境をカメラで切り取る
千年の伝統の視線で、
千年後の京都を構想する
京都の「近代」を詰め込んだ岡崎
岡崎マップ・岡崎のおもな建造物
私のみつめた岡崎
136人が見つめた「2012年3月4日」の岡崎
岡崎百人百景と「まち環境リテラシイ」
WAKUWAKUときめきサイエンスシリーズ3
日本のサル学のあした 霊長類研究という「人間学」の可能性
個性とは、家族とは、集団とは、文化とは……
「似ている」からこそ「違い」がわかることがある。
霊長類に学ぶことで「人間とはなにか」という本質を考える。
お尻のバーチャル解剖 /好物のヤマモモの種をまいて歩くヤクシマザル
食べ物の好き嫌いはわがまま?それとも……
ウガンダの森に「混雑」を観にいこう
マーモセットの子育て術からヒトの子育てを知る
「物遊び」から発達をとらえる など
WAKUWAKUときめきサイエンスシリーズ2
景観の生態史観 攪乱が再生する豊かな大地
科学も技術も経済も発展しているのに、
なぜ生物多様性の危機を救えないのか
コケに宿る一滴の露、蝶々の羽ばたき、超長期的な大陸移動まで、
総体として自然をとらえる景観生態学のまなざしに学ぶ
あなたは自然にいくら払いますか /「田んぼ」は、ほんものの自然じゃない?
ハス田と人の手が守った生物多様性 /「安定が大敵」の砂浜の植物
都市公園でトリュフを見つけた! / 竹を侵略者にしてしまった日本人の後悔
震災復興の二つの道、「要塞型」と「柳に風型」 など
「重森三玲庭園美術館が」朝日新聞夕刊で紹介されました。※紙面にて書影が掲載されているのはこちらの本です
シリーズ 京の庭の巨匠たち5
重森三玲Ⅱ 自然の石に永遠の生命と美を贈る
庭園は関係性のアートである
三玲のふるさと 岡山県の「友琳の庭」をはじめ、岸和田城「八陣の庭」、高野山塔頭の西禅院、正智院、福智院の庭など、関西の銘庭を収録
枯山水の庭では、大小さまざまな石が石組を構成し、また、石組どうしが関係しながら調和をみせている。庭の異なる要素は完璧につりあい、石組の強弱や石の大小で整えられた庭の景色には、人と自然の存在が投影され、そこに無限の拡がりを感じる。それは、庭がどこか、宇宙の姿を反映しているからであろう。
「はじめに」から
シリーズ 京の庭の巨匠たち3
小堀遠州 気品と静寂が貫く綺麗さびの庭
「よくぞここまで」という徹底したこだわりと
研ぎ澄まされた感性が見えてくる
金地院「鶴亀の庭」/南禅寺方丈「虎の児渡しの庭」/元離宮二条城二の丸「八陣の庭」/仙洞御所庭園/孤篷庵「近江八景の庭」など収録
多彩な交遊関係・パワーバランスのなかで寛永のサロン文化と美術工芸品に囲まれた日々を楽しむ遠州。絵画や建築、茶室、庭をプロデュースし、それぞれが響きあう一体感の創出に新境地を見だした遠州は、日本文化の系譜に巨大な足跡をしるした。
「はじめに」から
シリーズ 京の庭の巨匠たち2
植治 七代目小川治兵衛 手を加えた自然にこそ自然がある
「水と石の魔術師」と評される
卓抜した表現力と創造力をそなえた植治
並河靖之七宝記念館庭園/ 無鄰庵庭園/ 平安神宮神苑/ 平安神宮神苑/ 何有荘庭園(旧和楽庵)など収録
自然なもの、素朴な表現、つまりは田舎的なものからどれだけ距離をおくかを洗練の尺度とした京都の美意識──人工の美を植治は庭の世界で突き詰めた。それはあたかも、緊張感のない自然を、植治をはじめとする京都の人は許さないかのようである。
「はじめに」から
「重森三玲庭園美術館が」朝日新聞夕刊で紹介されました。
シリーズ 京の庭の巨匠たち1
重森三玲 永遠のモダンを求めつづけたアヴァンギャルド
美の理想を完璧なまでに追い求めた
芸術理想主義者
東福寺方丈「八相の庭」/ 東福寺 光明院「波心の庭」/ 龍吟庵「龍吟庭」「不離の庭」「無の庭」/ 善能寺「仙遊苑」/ 光清寺「心和の庭」と「心月庭」など収録
作庭家であり庭園研究者、茶道史家であり茶室を設計する茶人、花道史研究家であり近代いけばなの理論家である重森三玲。
「はじめに」から